datetimeモジュールの基本

Pythonのdatetimeモジュールを使うと、日付や時間を扱うことができます。本章では、datetimeモジュールの基本的な使い方を解説します。

1. datetimeオブジェクトの作成

Pythonで日付と時間を扱うには、datetimeモジュールのdatetimeクラスを使用します。

from datetime import datetime

# 現在の日時を取得
now = datetime.now()
print(now)  # 例: 2025-03-03 12:34:56.789012

# 指定した日時のオブジェクトを作成
dt = datetime(2025, 3, 3, 12, 0, 0)
print(dt)  # 2025-03-03 12:00:00

2. 日付・時間の加算と減算

timedeltaクラスを使うと、日時の加算や減算ができます。

from datetime import timedelta

# 1日加算
tomorrow = now + timedelta(days=1)
print(tomorrow)  # 翌日の日付

# 1時間減算
one_hour_ago = now - timedelta(hours=1)
print(one_hour_ago)  # 1時間前の時刻

3. タイムゾーンの扱い

Pythonのdatetimeオブジェクトはデフォルトでは「タイムゾーンなし（naive）」です。pytzモジュールを使うと、タイムゾーンを扱うことができます。

import pytz

# UTCの現在時刻を取得
utc_now = datetime.now(pytz.utc)
print(utc_now)

# 日本時間（JST）に変換
jst = pytz.timezone('Asia/Tokyo')
jst_now = utc_now.astimezone(jst)
print(jst_now)  # UTC+9時間

4. datetimeオブジェクトと文字列の相互変換

4.1 datetimeから文字列へ変換

strftimeメソッドを使うと、datetimeオブジェクトを文字列に変換できます。

# 指定フォーマットの文字列に変換
date_str = now.strftime('%Y-%m-%d %H:%M:%S')
print(date_str)  # 例: 2025-03-03 12:34:56

4.2 文字列からdatetimeオブジェクトへ変換

strptimeメソッドを使うと、文字列をdatetimeオブジェクトに変換できます。

# 文字列をdatetimeオブジェクトに変換
dt_from_str = datetime.strptime('2025-03-03 12:00:00', '%Y-%m-%d %H:%M:%S')
print(dt_from_str)  # 2025-03-03 12:00:00

5. まとめ

• datetime.now() で現在の日時を取得できる
• timedelta を使って日付や時間の加算・減算ができる
• pytz を使うとタイムゾーンを扱える
• strftime で datetime を文字列に変換できる
• strptime で文字列を datetime に変換できる

このように、datetimeモジュールを使えば、Pythonで簡単に日付や時間を操作できます。