<< home

Pythonのデータ構造

Pythonには、データを効率的に管理するための便利なデータ構造が用意されています。本章では、基本的なデータ構造であるリスト、タプル、辞書、集合について学びます。

1. リスト（`list`）

リストは、複数の要素を格納できる可変長のデータ構造です。異なる型の要素を混在させることもできます。

fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
mixed = [1, "Hello", 3.14]

fruits.append("ぶどう")  # 要素の追加
fruits.remove("バナナ")  # 要素の削除
print(fruits[0])  # インデックスアクセス（りんご）
print(fruits[-1])  # 最後の要素（ぶどう）

numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5]
print(numbers[1:4])  # [1, 2, 3]
print(numbers[:3])   # [0, 1, 2]
print(numbers[3:])   # [3, 4, 5]

for fruit in fruits:
    print(fruit)

タプルはリストに似ていますが、一度作成すると変更できない（イミュータブル）点が異なります。

colors = ("赤", "青", "緑")
print(colors[1])  # 青

tuple1 = (1, 2, 3)
# tuple1[0] = 100  # エラーが発生する

辞書はキーと値のペアでデータを管理できるデータ構造です。

person = {"name": "太郎", "age": 25, "city": "東京"}

print(person["name"])  # 太郎
person["age"] = 26  # 値の更新
person["job"] = "エンジニア"  # 新しいキーを追加
del person["city"]  # キーを削除

for key, value in person.items():
    print(f"{key}: {value}")

集合は重複を許さないデータ構造です。

unique_numbers = {1, 2, 3, 4, 4, 5}
print(unique_numbers)  # {1, 2, 3, 4, 5}（重複が自動的に削除）

set1 = {1, 2, 3}
set2 = {3, 4, 5}

print(set1 | set2)  # 和集合 {1, 2, 3, 4, 5}
print(set1 & set2)  # 積集合 {3}
print(set1 - set2)  # 差集合 {1, 2}

Pythonのデータ構造を適切に使い分けることで、効率的なプログラムを書くことができます！

<< home